Research

論文・研究

論文・研究

抑止杭を用いた斜面安定工の設計

2023.11.07

2022年度 岐阜県建設コンサルタンツ協会 第23回技術発表会

ユニオン 川原 直樹

豪雨によって国道の切土法面および山留擁壁が被災した。コンクリートおよびブロック積擁壁では上部斜面のすべり土塊を受けて約60mに渡って水平方向に亀裂が生じており、それらの復旧設計を行った。復旧工法は、切土(排土)工や擁壁工が考えられたが、擁壁上部の斜面は用地取得ができず切り直しが困難なことや、施工中の安全性を確保するため、現況地形を改変しない工法選定が必要であった。また、擁壁背面の地層は水平に堆積した形状を成し、アンカーに必要な定着地盤が路面高付近に位置しており、これらを踏まえた工法選定が課題であった。本稿では、上記の背景から、斜面安定対策として抑止杭を設けた事例を紹介する。

抑止杭を用いた斜面安定工の設計

論文・研究一覧に戻る