令和5年12月19日（火）に富加町滝田地内を流下している一級河川「川浦川」において、魚道工事の見学会が開催されました。

当箇所には落差工が設置されており、従前より魚類が上流に遡上できていないという課題がありました。

このため、令和3年度に岐阜県可茂土木事務所河川砂防課より業務委託を受け、県内および県外の学識経験者を踏まえて、魚道の計画を行ってきました。

当社が計画した魚道は「小わざ魚道」と呼ばれる魚道形式です。

この魚道は、従来のコンクリートを主体とした一律の勾配の魚道ではなく、「扇型」の形状であるのが特徴です。

また、勾配も縦断方向と横断方向に勾配を変化させることで、低水時・高水時問わず、魚類の遡上がしやすい形状となっています。

さらに、今回の魚道には「自然石（現地発生材）」を使用しているのも特徴です。

この自然石の配置についても様々な工夫がなされており、現場見学会当日は、学識経験者の指導の下、実際に当社社員も官公庁の方々のお手伝いさせていただきました。

参加した若手技術者からは、「物事を多角的に捉えてより良いものを作りたい」「今後のこのような設計ができるようになりたい」「引き出しの多い技術者になりたい」「実際に2Dの図面しか見ていなかったため、イメージができるようになった」など様々な声が聞かれました。

この現場見学会を通して、若手技術者の育成及び社員全体の技術力向上等に役立つ成果を得ることができたと思います。

今後も当社は、地域全体のインフラ整備の使命を全うすべく、若手技術者の育成、熟練技術者のさらなる技術力向上に努めてまいります。